創業者の週次レビュー:金曜60分で続けられるテンプレート
創業者向け週次レビューのテンプレート。数字・パイプライン・人・プロダクト・来週の5項目を金曜60分で読み切る手順と、ドキュメント雛形、避けるべき失敗をまとめた。
創業者の週次レビューとは、通常は金曜の午後に固定した60分の枠で、同じ5つの項目を同じ順番で読む習慣だ。数字、パイプライン、人、プロダクト、そして来週。答えは週をまたいで残る一つのドキュメントに書き、最後に月曜の優先事項を最大3つ選んで終える。内省のための内省ではなく、受信トレイから会社を運営するのをやめるためのものだ。
これはAtrixで実際に運用している形だ。もっと長い版も毎日の版も試したが、3年分の実際の週を生き残ったのは金曜の1時間だった。
週次レビューが毎日の確認や月次レポートより優れている理由
毎日では頻度が高すぎる。5〜15人の会社で重要な数字の多くは1日ではほとんど動かず、ノイズに反応することになる。月次では少なすぎる。1週目に音信不通になった商談は4週目には死んでいるし、1か月苦しんでいたメンバーはたいてい既に辞める決断をしている。
週は、売上、採用、リリースのすべてがシグナルを示す最小の単位だ。チームの他の仕事の自然なリズムでもある。サイクルが終わり、請求書が出て、候補者が返事をする。
この形式はデビッド・アレンの『Getting Things Done』から一つの考えを借りている。そこでは、開いているすべての事柄について「頭を空にし、最新にし、創造的になる」ための週次レビューが処方されている。創業者版はそれを個人の事柄ではなく会社の事柄に絞り、固定のアジェンダを加えた。型のないレビューは、金曜が忙しくなると最初に削られるからだ。
60分のアジェンダ
カレンダーに終了時刻厳守の繰り返し予定として1時間を確保する。ドキュメントは別ウィンドウで開いておく。以下の時間配分は私たちが使っているもので、分数より順番のほうが重要だ。
| 分 | セクション | 答える問い | データの出どころ |
|---|---|---|---|
| 0–10 | 数字 | 今週、指標となる数字は動いたか? | 売上、現金、利用状況ダッシュボード |
| 10–25 | パイプライン | どの商談が進み、どれが止まり、それぞれの次の一手は何か? | CRM、受信トレイ、予約カレンダー |
| 25–35 | 人 | 誰が詰まり、誰が抱えすぎ、誰が静かに良い仕事をしているか? | 1on1メモ、休暇カレンダー、チャット |
| 35–45 | プロダクト | 何を出し、何が遅れ、顧客は何と言ったか? | 課題トラッカー、サイクルのバーンダウン、サポート |
| 45–55 | 来週 | 最も重要な3つは何か? | 上記すべて |
| 55–60 | 片付け | 自分の判断を待っているものを受信トレイから片付ける | 受信トレイ |
毎回時間を超えるなら、解決策は枠を長くすることではない。数字の数を減らすか、パイプラインを剪定することだ。
セクションごとに書くこと
数字
4〜6個の数字を選び、四半期の間は固定する。ソフトウェア企業なら通常、月次経常収益、現金残高と残存月数、今週の新規顧客、今週の解約、そしてリテンションを予測する利用指標が1つ(週間アクティブチーム、開始された実行、使用中のシート)。エージェンシーなら、キャパシティに対する販売済み請求可能時間、30日超の未回収請求書、現金だ。
数字、前週との差分、差分が目立つなら原因を1行書く。7つ目の指標を足したい衝動に抗うこと。新しく追跡したいなら、1つ外す。
パイプライン
今四半期に成約しうるすべての商談を確認する。それぞれについて、ステージ、最終接触日、次のアクション、その担当者。痛いのは今週誰も触れなかった商談だ。印をつけ、追うか、保留にするか、失注として閉じるかを決める。失注は結果であって失敗ではない。腐った商談20件のパイプラインは、正直な6件のパイプラインより悪い。
返信していないインバウンドと、来週予約済みの初回商談も書いておく。月曜の朝、カレンダーを理解した状態で始められる。
人
創業者が飛ばしがちで、飛ばすと最も高くつくセクションだ。一人ひとりについて、自分がボトルネックになっていないか、分担以上を抱えていないか、月曜に公の場で感謝すべきことを今週したか、来週休暇の人は誰で、その仕事に代わりはいるか。
一人あたり1〜2行にとどめる。1行が段落になったら、それは書くメモではなく、設定すべき1on1だ。
プロダクト
今週出したものを、チケット番号ではなく顧客の言葉で。遅れたものと、その遅れがスコープの問題かキャパシティの問題か。顧客が言ったことを、サポートや商談の記録から直接引用する。サイクルを運用しているなら、目標に対するバーンダウンと、次サイクルへの繰り越しが妥当か、サイクルが過積載だった兆候かを記す。
来週
優先事項を3つ選ぶ。5つではなく3つ。それぞれ、翌週の金曜に「できた・できなかった」と言えるものにする。「オンボーディングを改善する」は優先事項ではない。「新しい招待フローを全ワークスペースに出す」が優先事項だ。3つのうち1つはパイプラインに関する行動にするのが普通だ。プロダクトのほうが面白いとき、創業者が後回しにするのは営業だからだ。
テンプレート
これをページにコピーし、毎週複製する。私たちは全週を一つの入れ子ページツリーに、新しいものを上にして保存しているので、履歴はスクロール一つの距離にある。
週次レビュー — 2026-10-26の週
== 数字
| 指標 | 今週 | 先週 | メモ |
|---|---|---|---|
| MRR | | | |
| 現金 / 残存月数 | | | |
| 新規顧客 | | | |
| 解約 | | | |
| 週間アクティブチーム | | | |
== パイプライン
| 商談 | ステージ | 最終接触 | 次のアクション | 担当 |
|---|---|---|---|---|
停滞(今週接触なし):
未返信のインバウンド:
来週の初回商談:
== 人
- 名前 — 詰まっている / 抱えすぎ / 公に感謝 / 休暇
== プロダクト
出したもの:
遅れたもの(と理由):
顧客の声:
サイクルのバーンダウン対目標:
== 来週の3つ
1.
2.
3.
== 今週決めたこと
-
== 保留(今週ではないが忘れない)
-
「決めたこと」のセクションは、後で人に感謝される部分だ。半年後、誰かが料金ページから無料プランが消えた理由を尋ねたとき、答えは誰の記憶でもなく第37週にある。
データはどこから来るべきか
この1時間は、入力がすでに一か所にある場合にしか機能しない。最初の20分を6つのタブから数字を集めるのに使うなら、レビューは雑務になり、雑務は止まる。
おおよその手間の順に、3つの整え方がある。
- ノートとスプレッドシート。 2〜3人の会社なら正直これで十分だ。スプレッドシートに5つの数字、ノートにそれ以外。代償は何もリンクされていないことで、「あの商談はどれだったか」はメールを検索することを意味する。
- 別々のツールと週次エクスポート。 商談はCRM、プロダクトはトラッカー、休暇はHRツール。順番に開いていく。機能はするが、HRツールは最も開かないツールなので、人のセクションがいつも最も薄くなる。
- 一つのワークスペース。 商談、課題、サイクル、休暇、目標が同じシステムにあり、レビューが収集ではなく読書になる。
Atrixは3つ目の選択肢のために作られており、私たち自身が使っているので、これは限界を明記した上での偏った推薦だ。ワークスペースブリーフは、商談、課題、採用、休暇のうち今日注意が必要なものを生成したダイジェストで、同じデータはMCPサーバー経由でattention_todayとworkspace_briefとして公開されているため、席に着く前にアシスタントに数字とパイプラインのセクションを下書きさせられる。商談と、主要な成果を持つ目標は、課題トラッカーやサイクルと同じワークスペースにある。限界はこうだ。Atrixには独自の売上分析がないので、MRRと現金は引き続きStripeと銀行から来る。商談の金額は権限で保護されているので、レビューをする人にはcrm.value.view権限が必要だ。そして無料プランはないので、チームの他のメンバーも使っている場合にしか意味がない。
創業者がこの構成をどう使っているかは創業者向けページで、レビューが読み取るパイプラインとサイクルのビューはCRMとプロジェクト管理のページで説明している。
週次レビューを殺す5つの失敗
- 時間を固定しない。 カレンダーに枠のないレビューは「時間があるとき」になり、それは永遠に来ない。繰り返し予定、終了厳守、スマホは伏せる。
- レビューではなく報告書を書く。 このドキュメントは自分と、せいぜい共同創業者のためのものだ。投資家向けに書き始めると、磨かれて役に立たなくなる。必要なら月次の投資家向けアップデートを別に持つ。
- 数字を追いすぎる。 4〜6個。それ以上だと、どれかが動いたときに気づかなくなる。
- 忙しい週に「人」を飛ばす。 忙しい週こそ、誰かが抱えすぎている。
- 優先事項が5つ。 3つだ。すべてが優先なら、月曜は計画ではなくリストになる。
よくある質問
創業者の週次レビューはどのくらい時間をかけるべきか?
終了厳守で60分。定期的に90分になるなら入力が準備できていないので、枠ではなく収集の仕組みを直す。30分未満なら、たいていパイプラインか人のセクションを流し読みしている。
金曜か月曜か?
金曜の午後。週のデータが揃っていて、成果物が月曜に始められる計画になるからだ。月曜のレビューは内省のない計画になり、チームの週初めの会議とぶつかる。日曜の夜を好む創業者もいるが、代償は仕事が週末に漏れ出すことだ。
共同創業者と一緒にやるべきか?
別々にやってから、来週のセクションを15分で比べる。二人で一つのドキュメントを書くと、観察ではなく交渉になりがちだ。比較の場で優先順位の意見の違いが表面化し、それが有用な部分だ。
チームの週次アップデートとの違いは?
チームのアップデートはチームのために書いて共有する。これは自分のために書き、非公開か共同創業者とだけ共有する。アップデートは主に成果で、レビューは主に判断だ。多くの創業者はレビューの直後にチームのアップデートを書く。材料の良い使い方だ。
普通のノートでもできるか?
できる。2〜3人の会社なら、それがおそらく正しい選択だ。上のテンプレートは紙でも機能する。ソフトウェアに移す理由は履歴とリンクだ。40週分のレビューから商談名を検索できること、「遅れたもの」から実際の課題へクリックで飛べること。
売上前の創業者はどの数字を見るべきか?
MRRと解約を、証明しようとしていることの先行指標に置き換える。登録数、アクティベーション率、週間アクティブユーザー、完了した初回商談、そして全員に当てはまる現金と残存月数。同じ4〜6個に保つ。
次のステップ
商談、課題、人がすでに一か所にあるなら、レビューは1時間の読書だ。そうでないなら、手元のドキュメントツールで上のテンプレートから始め、ワークスペースブリーフが同じセクションを自動で集める様子を創業者向けページで見てほしい。パイプラインのセクションの出どころはCRMだ。