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タスク管理とCRMにChatGPTコネクタを設定する方法

ChatGPTにカスタムMCPコネクタを追加し、search、fetch、Deep Researchがそれをどう使うかを理解して、実際のタスク、商談、ページで活用する方法を解説します。

執筆 Atrix チーム公開日 11分で読めます
目次
  1. ChatGPTコネクタとは
  2. 始める前に
  3. ChatGPTにコネクタを追加する
  4. searchとfetchの役割
  5. Deep Researchがコネクタでできること
  6. Atrixでの具体例
  7. 権限、承認、制限
  8. どのCRM・タスク管理のコネクタでも確認すべきこと
  9. よくある質問
  10. ワークスペースを接続する

ChatGPTは、業務の「考える」部分が得意です。パイプラインを要約する、フォローアップのメールを下書きする、会議の内容をタスクの一覧にする。一方で、タスク管理ツールやCRMに実際に何が入っているかは知りません。見えていないからです。カスタムコネクタを使えば、これが解決します。ChatGPTがワークスペースを直接呼び出し、中身を読み、あなたが承認すれば書き戻します。

このガイドでは、ChatGPTにカスタムMCPコネクタを追加する方法、search と fetch ツールの役割、Deep Researchがそれらをどう使うか、そして日々の使い方を紹介します。例として、タスク、CRMの商談、ページを1つのワークスペースで扱うAtrixを使います。

ChatGPTコネクタとは

ChatGPTコネクタは、Model Context Protocol(MCP)をもとに、ChatGPTと別のアプリケーションをつなぐ仕組みです。アプリケーション側がMCPサーバーを動かし、ドキュメントの検索やタスクの作成といったツールを公開します。ChatGPTは会話の中でそれらのツールを呼び出し、その際にはサインイン時にあなたが承認した権限が使われます。

OpenAIはこの機能の名前を何度か変えています。最初はコネクタ(connectors)、次にアプリ(apps)となり、本稿執筆時点のOpenAIの開発者向けドキュメントでは、カスタムMCPサーバーはプラグイン(plugin)と呼ばれています。名前が変わっても考え方は同じですが、古いガイドのメニュー名は今の画面と一致しないことがあります。

始める前に

  • カスタムMCPサーバーを追加できるChatGPTアカウント。 OpenAIの設定ページには、Web版のChatGPTを使うこと、そしてワークスペースの権限が適用されることが書かれています。対象プランは記載されていません。本稿執筆時点では、OpenAIのヘルプセンターや第三者のガイドは無料プランではなく有料プランを示しており、Businessワークスペースでは、カスタムMCPサーバーのプラグインを作成・公開できるのは管理者とオーナーだけです。このページも含め、どの一覧にも頼らず、ご自身の設定画面で確認してください。
  • Atrixのワークスペース。 無料プランはありません。すべてのワークスペースは7日間のBuilderトライアル(カード登録が必要)から始まり、MCPサーバーはすべてのプランに含まれています。
  • サーバーのアドレス: https://atrix.dev/api/mcp

ChatGPTにコネクタを追加する

本稿執筆時点のOpenAI開発者向けドキュメントに記載されている手順は次のとおりです。

  1. Web版のChatGPTで Plugins(プラグイン)を開きます。

  2. プラスボタンを選び、Add custom MCP server(カスタムMCPサーバーを追加)を選択します。

  3. 「Atrix」などの名前と、必要なら説明を入力します。

  4. Connection の欄にサーバーのURLを貼り付けます。

    https://atrix.dev/api/mcp
    
  5. 認証方式は OAuth を選びます。Atrixは動的クライアント登録に対応しているため、ChatGPTが自分自身を登録でき、クライアントIDやシークレットを貼り付ける必要はありません。

  6. リスクに関する警告を読み、I understand and want to continue を選択します。

  7. Create as a plugin を選択し、会話で使う前に、プラグインの一覧からインストールします。

  8. 開いたウィンドウでAtrixにサインインし、ワークスペースを選んでスコープを承認します。

古いガイドでは、Settings → Apps と開発者モードのスイッチを使う別の手順が紹介されています。アカウントにまだその手順が表示される場合でも、サーバーのURLとOAuthの選択は同じです。

searchとfetchの役割

OpenAIは、Deep Researchや社内ナレッジ(company knowledge)と連携したいサーバーに対し、決まった形式を持つ2つの読み取り専用ツールを用意するよう求めています。

  • search は1つのクエリ文字列を受け取り、結果の一覧を返します。各結果には id、title、url が含まれます。
  • fetch はそのIDの1つを受け取り、ドキュメント全体(id、title、text、url)を返します。

ChatGPTが引用を作成するのは、結果に空でない url がある場合だけです。Atrixはすべてのヒットに url を返すので、どの回答も元の課題、ページ、プロダクトにリンクできます。

Atrixの search は、プロダクト、アイデア、課題、ページ、そしてあなたのメッセージを対象に、まとめて順位付けして返します。ページはタイトルだけでなく本文にもマッチするため、議事録の奥に埋もれた決定事項についての質問でも、その議事録が見つかります。検索対象は、接続に読み取りが許可されている範囲だけです。

続いて fetch が1件の結果を丸ごと読みます。ページは全文が返され、ChatGPTはそこから引用します。

Deep Researchがコネクタでできること

Deep Researchは、検索を何度も続けて行い、結果を読み、引用付きのレポートを書きます。コネクタがあれば、Webだけでなくワークスペースに対しても同じことができます。言い回しを変えて search を呼び出し、有望なヒットを fetch で読み、それぞれを引用します。

タスク管理ツールに対するDeep Researchの良い質問の例です。

  • 「ページと課題全体を見て、7月以降に価格について何を決めたか、まだ何が未決かをまとめて」
  • 「オンボーディングでの離脱について分かっていることを、仕様書、登録済みのバグ、保留にしたアイデアも含めてすべて集めて」

限界も知っておきましょう。Deep Researchは読むだけで、ワークスペースの内容は何も変更しません。また、Atrixの search はCRMの商談を対象にしていません。パイプラインについての質問は通常のチャットで聞いてください。通常のチャットなら、ChatGPTがCRMのツールを直接呼び出せます。

Atrixでの具体例

以下のプロンプトは、Atrixサーバーが提供するツールに対応しています。ツールはChatGPTが選びます。確認画面で見分けられるよう、ツール名も載せています。

タスク

  • 「今週、自分の期限切れのタスクは?」には attention_today が使われ、期限切れと今週期限のタスク、未読のメンション、今日のミーティングが返されます。
  • 「Websiteプロダクトでレビュー中のものは?担当は誰?」には work_list_issues が使われます。
  • 「Websiteに課題を作成して:『チェックアウトに年額請求の切り替えを追加』、期限は来週の金曜、担当は自分」には work_create_issue、work_schedule_issue、work_assign_issue が使われます。work.write が必要です。

CRMの商談

  • 「Proposedの商談はどれ?そのうち今月クローズ予定のものは?」には crm_list_deals が使われます。金額が表示されるのは、接続が crm.value を持ち、かつあなたのアカウントに商談金額を見る権限がある場合だけです。それ以外の場合、商談は金額なしで返されます。
  • 「Northwindの商談にメモを残して:1月にパイロットを希望」には、商談を探すために crm_list_deals、続いて crm_add_deal_note が使われます。メモは追記のみです。
  • 「Northwindの商談をWonに移して」には crm_move_deal が使われます。商談を失注にするには理由が必要で、その理由はメモとして残ります。

ページ

  • 「返金ポリシーを書いたページを探して、5つの箇条書きにまとめて」には search と fetch が使われます。
  • 「このチャットから『Q1営業計画』というページを書いて」には pages_create が使われます。既存のページへの追記には pages_append が使われ、同時に編集している人の内容とマージされます。

権限、承認、制限

ChatGPTはデフォルトで、書き込み操作の前に確認を求めます。読み取り専用と示されていないツールはすべて書き込みとして扱われます。Atrixは読み取りツールをすべて読み取り専用、書き込みツールをすべて書き込みとして示しているので、表示される確認はツールの実際の動作と一致します。

Atrix側では次のようになっています。

  • 最初の接続は読み取りのみです。 ChatGPTが書き込みを行うツールを呼び出すと、サーバーは 403 insufficient_scope を返し、足りないスコープを伝えます。求められたら承認するか、そのスコープ付きで接続し直してください。
  • スコープは権限を狭めるだけで、広げることはありません。 接続は、それを作った本人以上のことはできず、権限は呼び出しのたびにチェックされます。ワークスペースから誰かを外せば、その人の接続もすぐに止まります。
  • 制限: 接続ごとに1分あたり120回の呼び出しと30回の書き込みまでで、超えると Retry-After 付きの 429 が返ります。
  • 監査: すべての呼び出しが、ツール、スコープ、結果とともに記録されます。記録はIDで行われ、内容は記録されません。Atrixが見るのはChatGPTのツール呼び出しであり、会話ではありません。

OpenAI自身の注意点も改めて紹介しておきます。カスタムMCPサーバーはOpenAIによって検証されたものではなく、モデルが読むテキストには、他人が書いた指示が含まれている可能性があります。チケットのコメントも、モデルが読むテキストです。顧客の記録を変更する操作では、書き込みの確認をオンにしておいてください。

どのCRM・タスク管理のコネクタでも確認すべきこと

  1. 貼り付けたキーではなく、OAuth。 自分で承認したスコープ付きのトークンで、単独で取り消せるものが望ましいです。
  2. 読み取りと書き込みが別々のスコープであること。また、商談金額がCRMのほかの部分と分かれていること。
  3. 読み取り専用のツールが読み取り専用と示されていること。そうでなければ、ChatGPTの確認画面が意味を持ちません。
  4. URLを返す検索であること。そうすれば、回答は記録を言い換えるのではなく、引用できます。
  5. 後から確認できる呼び出しログがあること。

よくある質問

ChatGPTはタスクや商談を更新できますか?それとも読むだけですか?

接続が書き込みスコープを持ち、ご利用のChatGPTプランでカスタムコネクタの書き込み操作が許可されていれば、両方できます。ChatGPTはデフォルトで書き込みのたびに確認を求めます。Deep Researchは読むだけです。

カスタムMCPコネクタに対応しているChatGPTのプランは?

OpenAIの設定ページにはプランが記載されておらず、答えはこれまでにも変わってきました。本稿執筆時点では、各情報源は無料プランではなく有料プランを示しており、BusinessとEnterpriseのワークスペースでは管理者が制御します。ご自身のアカウントのPluginsページで確認してください。

Deep ResearchはCRMを見られますか?

Atrixの search 経由では見られません。search の対象はプロダクト、アイデア、課題、ページ、メッセージです。パイプラインについての質問は、ChatGPTが crm_list_deals を呼び出せる通常のチャットで聞いてください。

AtrixはChatGPTに入力した内容を見ていますか?

いいえ。Atrixが見るのは、検索クエリやタスクの項目など、ChatGPTが行うツール呼び出しだけです。会話はChatGPTの中にとどまります。

無料で試す方法はありますか?

Atrixには無料プランがありません。すべてのワークスペースは7日間のBuilderトライアル(カード登録が必要)から始まります。Builderは5席で月額39ドル、Studioは15席で月額149ドルで、年額プランは20%オフです。

ワークスペースを接続する

料金ページからワークスペースを始め、MCPサーバーガイドに沿ってChatGPTを接続してください。ツールリファレンスには、すべてのツールとそのスコープが載っています。概要はAtrixとChatGPT、CRM、プロジェクト管理をご覧ください。

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